話 題 『 旅 行 記 』最新
 
          話  題  一  覧
2023. 1.18 大楠山(低山)の山行記             投稿:鈴木富雄
2022. 8.14 那須岳と三斗小屋温泉を訪ねて         投稿:鈴木富雄
2022. 5.15 日本100名城巡りと温泉巡り          投稿:長嶺 薫
2020. 1.10 奄美四島への旅                投稿:清水有道
2018. 4.15 台南ぶらぶら旅                投稿:村田秀行
2018. 3.25 アオスタを中心に欧州アルプス名峰を伊から眺め、ドロミテ山塊巡りの旅      投稿:清水有道
2017. 8.27 ギリシャよりもはるかにギリシャ的な歴史と文化が学べたイタリアシチリア島への旅  投稿:清水有道
2016. 5. 8 中国“仙境”への旅             投稿;清水有道
2015. 9.27 いまだに雅を伝える全島一市の佐渡島     投稿;清水有道
2015. 8.16 初めて奄美大島を訪ねて           投稿;清水有道
2015. 8. 2 西九州の六島を駆け巡る           投稿;清水有道
2015. 7.19 九寨溝、黄龍、峨眉山、楽山大仏への旅    投稿;清水有道
2015. 5.24 八丈島を旅する               投稿;清水有道
2014.10.19 泥湯三山周回縦走ならずの記         投稿;清水有道
2014.10.12 陸の孤島西表島「船浮」を含む八重山列島7島へ秘境の旅        投稿;清水有道
2014. 9.28 宮古島列島5島を巡る3日間の旅       投稿;清水有道
2014. 8.17 隠岐4島をゆっくり巡る           投稿;清水有道
2013.12.18 北海道グルメの旅(東京計器OB有志旅行会) 投稿;塩入義忠
2013. 9.11 北欧とアイスランドの旅           投稿;金子健吉
2013. 3.17 やっと実現できたチベット旅行(3/3)   投稿;清水有道
2013. 3.10 やっと実現できたチベット旅行(2/3)   投稿;清水有道
2013. 3. 3 やっと実現できたチベット旅行(1/3)   投稿;清水有道
2013. 1. 6 日本海の秘島「隠岐の島巡り旅」       投稿;古泉已喜郎
2012.10. 7 仏教遺跡を訪ねて”奇跡の島“スリランカへ(5/最終回)投稿:清水有道
2012. 9.23 仏教遺跡を訪ねて”奇跡の島“スリランカへ(4)投稿:清水有道
2012. 9.16 仏教遺跡を訪ねて”奇跡の島“スリランカへ(3)投稿:清水有道
2012. 9.10 仏教遺跡を訪ねて”奇跡の島“スリランカへ(2)投稿:清水有道
2012. 9. 2 仏教遺跡を訪ねて”奇跡の島“スリランカへ(1)投稿:清水有道
2012. 8.19 御在所岳、赤目四十八滝と伊吹山駆けある記  投稿:清水有道
2012. 2.23 越後路一人旅                投稿;辻 隆太
2011.12. 4 ☆5都市を巡る台湾大縦断の旅 4日間    投稿;長田 一臣
2011. 2.27 ニュージーランドの旅            投稿:藤田慎吾
2010.12.19 三陸海岸大縦走の3日間ツアーに参加     投稿:野村 一信
2010.10.31 板門店ツアー参加              投稿;梅原 実
2010. 2. 7 マウイよいとこ一度はおいで!(10/最終回) 投稿;三橋春夫
2010. 1.24 マウイよいとこ一度はおいで!(9-8)    投稿;三橋春夫
2010. 1.10 マウイよいとこ一度はおいで!(9-7)    投稿;三橋春夫
2010. 1. 3 ドイツ旅行−2/最終回(ベルリン一人旅)  投稿;稲垣 貢
2009.12.20 マウイよいとこ一度はおいで!(9-6)    投稿;三橋春夫
2009.12.13 ドイツ旅行−1(桜の記念植樹)       投稿;稲垣 貢
2009.12. 6 マウイよいとこ一度はおいで!(9-5)    投稿;三橋春夫
2009.11.22 マウイよいとこ一度はおいで!(9-4)    投稿;三橋春夫
2009.11.12 「旅行友の会(東京計器OB有志)」の旅行記  投稿;野村一信
2009.11. 8 マウイよいとこ一度はおいで!(9-3)    投稿;三橋春夫
2009.10.25 マウイよいとこ一度はおいで!(9-2)    投稿;三橋春夫
2009.10.11 マウイよいとこ一度はおいで!(9-1)    投稿;三橋春夫
2009.10. 6 プレ金婚旅行記                投稿;森内秀樹
2009. 9.27 マウイよいとこ一度はおいで!(8)     投稿;三橋春夫
2009. 9.13 マウイよいとこ一度はおいで!(7)     投稿;三橋春夫
2009. 8.23 マウイよいとこ一度はおいで!(6)     投稿;三橋春夫
2009. 8. 9 マウイよいとこ一度はおいで!(5)     投稿;三橋春夫
2009. 8. 2 ネパール撮影旅行記(2/完)         投稿;太田 孝
2009. 7.26 マウイよいとこ一度はおいで!(4)     投稿;三橋春夫
2009. 7.19 ネパール撮影旅行記(1)          投稿;太田 孝
2009. 7.12 マウイよいとこ一度はおいで!(3)     投稿;三橋春夫
2009. 6.28 マウイよいとこ一度はおいで!(2)     投稿;三橋春夫
2009. 6.14 マウイよいとこ一度はおいで!(1)     投稿;三橋春夫
2009. 6.11 「海外旅行」に魅せられて           投稿;木藤鉄平
2009. 6. 2 戦没者遺児による東部ニューギニアの旅(2/完) 投稿;森井士郎
2009. 5.13 戦没者遺児による東部ニューギニアの旅(1)  投稿;森井士郎
2009. 1.11 クロアチアとスロベニアの旅         投稿;稲垣 貢
2009. 1. 5 南部アフリカ10日間の旅(10/最終回)    投稿;三橋春夫
2008.12.21 南部アフリカ10日間の旅(9)        投稿;三橋春夫
2008.12. 5 南部アフリカ10日間の旅(8)        投稿;三橋春夫
2008.11.20 南部アフリカ10日間の旅(7)        投稿;三橋春夫
2008.11. 5 南部アフリカ10日間の旅(6)        投稿;三橋春夫
2008.10.20 南部アフリカ10日間の旅(5)        投稿;三橋春夫
2008.10. 5 南部アフリカ10日間の旅(4)        投稿;三橋春夫
2008. 9.20 南部アフリカ10日間の旅(3)        投稿;三橋春夫
2008. 9. 5 南部アフリカ10日間の旅(2)        投稿;三橋春夫
2008. 8.23 南部アフリカ10日間の旅(1)        投稿;三橋春夫
2008. 8.12 オーストラリア旅行記            投稿;田村 實
2008. 4.27 インカの空中都市マチュピチュを訪ねる    投稿:清水有道
2007. 7.12 桂林・陽朔・広州5日間の旅         投稿:千葉茂行
2007. 9. 8 チベット旅行記(4/最終回)        投稿;砂田定夫
2007. 6.28 チベット旅行記(3)            投稿:砂田定夫
2007. 4. 8 チベット旅行記(2)            投稿:砂田定夫
2007. 2. 9 チベット旅行記(1)ラサの休日        投稿:砂田定夫
2006. 5.21 「みちのく花見ツアー」           投稿;野村:小田
2006. 6. 7 150円ふたり旅              投稿;小池芳光
2006. 4.11 150円一人旅               投稿;仲本隆信
 
          話  題  『 旅 行 記 』  
2023. 1.18 鈴木 大楠山(低山)の山行記
 
      大楠山(低山)の山行記  横須賀市 鈴木 富雄
 
 昨年の年頭に、干支(寅年72歳)を迎え、弱ってきた足腰の鍛錬のため大楠山への
登頂を決意する。目標は月に2〜3回の登頂を掲げてスタートした。
 今回は、この1年間の大楠山登頂での出来事や感じたことをまとめてみた。
 
 大楠山の情報は以下のとおり。
 三浦半島最高峰(242m)の大楠山は、山頂からみると伊豆半島、富士山、箱根連山、
大島、房総半島の360度の大パノラマが広がっている。また、この山を頂点として東西
に延びる丘陵は風致地区として保護され自然が豊かに残っている。頂上には休憩所と
20mの展望塔がある。
 登山・ハイキングコースは、(1) 湘南国際村コース (2) 大楠芦名口コース
(3) 前田橋コース (4) 衣笠コース (5) 塚山・阿部倉コース と5コースがある。
 
山頂の休憩所
山頂の休憩所
頂上広場
頂上広場
展望塔
展望塔
 
         1月:白妙の富士の高嶺に雪はふりつつ
 大楠山に初挑戦である。この国際湘南村コースは5つ     富士山
富士山
あるコースの中で距離は一番短いが勾配が急で あり、
初心者には厳しい登り坂が迎えている。途中休みを入れ
ながら、何とか山頂まで辿り着く。全くの余裕なしであ
った。迎えてくれたのは、山頂からのパノラマであった。
三浦半島の周囲が全て見渡せる景色の中で、鮮やかに富
士山が君臨していた。この絶景を見られたのは幸運であ
った。これからも富士山の雄姿見たさに大楠山登頂に意
欲が高まった。
 
           2月:苦は楽の種
葉山国際CC
葉山国際CC
 大楠山の隣には湘南地区では名の知れた「葉山国際カ   
ントリークラブ」がある。この辺に住むゴルフ愛好家な
ら、一度はプレーしたいコースでもある。私も一度だけ
プレーしたことがある。丁度、大楠山の中腹の厳しい急
坂を登りつめているときに、「ファー」というキャデ
ィーさんの奇声が聞こえてきた。ウーン、羨ましいやら、
もっと上手に打てよとか、何とも言えない複雑な心境に
なりながら「苦は楽の種」を想い起して、重い足を引き
ずりながら頂上を目指して頑張った。素晴らしい富士山が今回も迎えてくれた。
 
          3月:謎の老人「継続は医術なり」
 大楠山の国際湘南村コースから山頂経由で反対側の芦     謎の老人
謎の老人
名口コースを下山中に、丁度登ってくる老人に出会った。
通りすがりに声をかけてみた。曰く、大楠山には20年前
から毎日登っているという。訳を尋ねると、昔、肺気腫
に罹り、医者からこのままでは酸素ボンベを引きずって
歩くようになると言われ、それが嫌で、山登りを始めた
とのこと。そのご利益もあってか、酸素ボンベの世話に
ならずに健康で過ごしているとのこと。年明けて1月12
日に登っていると偶然にも再会した。御年82才の老人は、この日も日課として大楠山
を元気に歩いていた。「継続は医術なり」を実践していた。山の神様のご加護もある
ようだ。名前を尋ねると「熱海の先だよ!!」とのジョーク交じりの返事があった。
伊東さん、これからもお元気で!!
 
          6月:蟻が多迷惑?
 大楠山は三浦半島で一番高く標高242mもある。周囲は自然の宝庫で、四季折々に
花鳥風月の風情を楽しめる。登山道を歩いていると蟻の大行列に遭遇した。蟻に目を
むける非日常的な時間があることを嬉しく思う。一体どのくらいの蟻が世界中にいる
のか気になった。自宅に帰ってインターネットで調べてみると、「1京(けい)匹」
(兆の次の単位、10の16乗 )とのこと。また別の表現では「人類の総体重と蟻の総
体重は同じである。」と書かれていた。とにかく、物凄い数の蟻が地球上に生息して
いるということになる。因みに蟻の寿命は、働き蟻が1〜2年、女王蟻は10年以上だ
そうです。蟻は子孫繁栄のために生きているとか? 
蟻が多迷惑ではなさそうですね。!!
 
          8月: 吾輩は猫である
山の主:猫
山の主:猫
 しばらく雨が続いた後での登頂である。心配された登山    
道のぬかるみも、ぎりぎりで滑ることなく登ることができ
た。頂上手前の芦名口コースの分岐路で、昼寝をしている
猫と出会った。私の姿や足音を聞いても逃げることなく、
じーと私を凝視し、私の目指す道をふさいでいるのだ。私
も平静を装って行く手を阻む猫のそばを緊張しながら歩み
を進めた。猫との睨み合いは10秒程度であったが長く感じ
た。何事もなくすれ違うことができたのだが、山中にいる
あの猫の正体が気になった。かわいそうな捨て猫とは思えぬ図太さからは、吾輩は猫
であるが、「人類よ、ウクライナ問題を早期に解決しなさい」と叱咤しているように
感じた。    
 
          10月:子犬の迷子騒動
 大楠山を登る時は、国際湘南村の無料駐車場を午前9     山の主:子犬
山の主:子犬
時〜9時半にスタートすることが多い。頂上までは、平
地1.5km、急坂0.8kmで総距離2.3kmである。登山時間は
上り、下り共に40分〜45分である。休憩時間を入れても
2時間程度で終わることが多い。
 ある日、山道を歩いていると、車両乗入れ禁止区域に
大型バイクに乗った男が 私の傍に寄ってきた。「飼い
犬(プードル)と一緒に登山していたら、途中でいなく
なってしまった。下山の途中で見かけなかったですか」と問いかけられた。行方不明
になったのは昨日とのことで、警察・保健所に届け出してあるので協力して欲しいと
のこと。禁止区域内での運転許可を得て敷地内を捜査中であった。その後、迷子の犬
が発見されたかどうかは定かではない。因みに、掲載写真は山頂で見かけた犬であり、
迷子の子犬とは関係ないです。
 
          11月:どんぐりコロコロどんぐりこ
 10月と違って晴れの日が多くなり、特に休日の登山者が増えている。家族連れや高
齢者の集団登山も見受けられる。コロナの収束の兆しが見受けられるのも大きく影響
しているようだ。大楠山の紅葉は遅いのか、それほど目立たない。山道にはどんぐり
が散らばっていてその多さには驚いた。因みに、日本で、どんぐりのなる木は20種類
ほどあるそうです。代表的なのは、マテバシイ、クヌギ、シラカシ、コナラ、ウバメ
ガシ等の実である。
 
             【終わりに】
富士山に向かってご挨拶
富士山に向かってご挨拶
 2022年1月5日にスタートした大楠山登頂は、12月末  
までに30回に達した。今後は大楠山にこだわらず、他の
低山登りにもトライしていく予定である。
「継続は力なり」を心に秘めて!!
 新年1月3日、我が家に集まったオール・ファミリー
(9名)で大楠山登頂にチャレンジした。富士山の雄姿
を見られたのが嬉しく、愉しい想い出となった。
   
 
         【ご参考】:大楠山モデルルート
 1. 湘南国際村コース(合計40分)
   湘南国際村センター前バス停留所→(40分)→大楠山山頂
 2. 大楠芦名口コース(合計60分)
   大楠芦名口バス停→(60分)→大楠山山頂
 3.前田橋コース(合計70分)
   前田橋バス停→(70分)→大楠山山頂
 4.衣笠コース(合計135分)
   JR衣笠駅→(30分)→衣笠山公園→(45分)→しょうぶ園→(60分)→
   大楠山山頂
 5.塚山・阿部倉コース
   (1) 安針塚駅、逸見駅→(25分)→塚山公園→(45分)→
      池上住宅入口バス停→(60分)→大楠山山頂
   (2) JR田浦駅→(50分)→塚山公園→(45分)→池上住宅入口バス停→
      (60分)→大楠山山頂
 
2022. 8.14 鈴木 那須岳と三斗小屋温泉を訪ねて
 
 那須岳と三斗小屋温泉を訪ねて 横須賀市 鈴木 富雄
 
 7月23日〜24日の日程で、那須岳の山登りに参加してきました。参加のきっかけは、
5月下旬に、友人の竿田史郎さんから、那須岳登山に参加するけど、一緒にどうです
かとの誘いを受けました。偶然にも、年初に今年は山歩きに注力して足腰を鍛えなお
すことを目標に掲げていて、月に2回〜3回程度、三浦半島で一番高い大楠山〈242m〉
に登っていたところでした。百名山の一つである那須岳(茶臼岳)は、標高1915mと
初心者の私にとっては脚力以上の高山であり、不安がありましたが、「こちらこそ宜
しくお願いします」ということで仲間に加えていただきました。 
 この登山仲間は、元々、40年近く前から、潟gーテックの登山仲間でスタートした
という歴史のあるチーム(団体)と聞いております。 参加メンバー
参加メンバー
今回参加されたメンバーは、磯秀夫隊長以下、隊員とし 
て村田秀行、竿田史郎、海老根嘉男、小林一則、
田代勝広、中里弘之、鈴木富雄の8名でした。
 当日〈23日〉は、JR黒磯駅に午前10時に7名が集合し、
途中、ヨークベニマルで昼食弁当と夜の飲料水
(アルコール)を買い出しして、出発地の近くの県営の
駐車場に向かいました。ここでは、長老〈74歳〉の村田
隊員が白河(福島県)から既に到着し、満車に近い駐車場で後続車2台の駐車スペー
スを確保して待っていました。本当に優しい方です。皆で昼食を済ませていよいよ目
指すは那須岳です。見渡す限りの山々が並んでいます。那須岳といえば、茶臼岳のこ
とをさすようですが、茶臼岳、朝日岳、三本槍岳のことであり、さらに南月山、黒尾
谷岳を含めて那須五岳というそうです。
絶 景
絶 景
 磯隊長が隊員の登山者カードを提出し午前11時40分に
出発しました。心配された雨の不安もなく、目指すは      
「峰の茶屋跡」でした。各隊員は約7kg〜10s超の荷物
を背負って、しかも驚くほどの急斜面の連続で、初参加
の鈴木隊員は皆さんに遅れをとらないようにと必死でし
た。途中、休憩を取り、12時45分に「峰の茶屋跡」に着
きました。気温が18度と涼しく、山々と青空の景色が素
晴らしく、最高の気持ちでいると俄かに、強風が吹き激
しい雨が降ってきました。山の天気の移り変わりの速さを実感しました。急遽、ポン
チョを取り出して、宿泊先の三斗小屋温泉を目指して歩き始めました。雨は15分程度
でやみました。今度は下りです。足場を探して降りるのが難しく、且つ地滑りに注意
をしながらで、登りより気 延命水
延命水
煙草屋旅館
煙草屋旅館
を使っての歩行となりまし      
た。途中、山道脇にある岩
の間から流れる岩清水は
「延命水」と呼ばれ、ひん
やりとして自然の恵みを感
じさせてくれました。元気
で長寿になればとの思いを
込めて延命水をいただきました。三斗小屋温泉にある宿泊先の「煙草屋旅館」には
午後2時半頃に到着しました。この温泉は1142年に発見され、未だに続いているとの
ことです。自然に恵まれた静かなる秘境で、野天風呂や共同風呂に浸りながら、癒さ
れる一時がリピート客を呼んでいるのでしょう。
祝 宴
祝 宴
 旅館に着くや否や、持込のアルコールで祝宴の開始で
す。下界から苦労して持ち運んだ飲み物は、苦労と愛情   
が混ざりあって格別の味でした。あっという間にビール
がなくなりました。途中、野天風呂や共同風呂に入れ替
わり入って、夕食を終えてからも談笑が絶えず、特に、
長老の村田隊員は元気で、その語り口は、時を忘れて、
独演場と化し、お開きの21時の消灯があっという間にき
た感じでした。飲み過ぎて、野天風呂には入りそびれた
人もいたとか。
 翌朝は6時半に朝食をとり、7時半に旅館を出発しました。前日の登山の後遺症を
心配しましたが、思っていたよりも足取りが軽く感じられ隊列の中程に位置取りして
上りの山道を歩きました。途中で前日に寄った岩清水の延命水を飲んで、いざ出発と
いう時に、某隊員がこの草は「トリカブト」だよと言って皆を驚かせ、延命水ならト
リカブトを食べても大丈夫かなと言いながら険しい登り坂を、杖を頼りに踏ん張り続
けました。「峰の茶屋跡」には午前9時頃に到着し、後は下りが待っているだけです。
この日は日曜日とあって、 こんにちは
こんにちは
登山歩道案内図
登山歩道案内図
登山口から沢山の人達が昇   
ってきました。高校生集団、
老夫婦、若い親子連れ等々
でいかに多くの人から親し
まれ、愛されている山々で
あることを感じ取りました。
登山道ですれ違いに交わす
言葉「こんにちは」も下山者の声が大きいようでした。もう直ぐ、終着点であり、自
然と元気がでてくるのでしょうか。登山口には午前10時に、磯隊長以下8名の隊員は
誰一人として怪我をおうことなく無事に下山し、一泊2日の山行を終えました。来年
も山行の話があれば参加したいと思っています。
 
2022. 5.15 長嶺 日本100名城巡りと温泉巡り
 
    日本100名城巡りと温泉巡り              鎌倉市  長嶺 薫
 
 2016年から始めた日本100名城訪問スタンプ押印を2021年11月に完了したので旅の
途中立ち寄り、ご紹介したい風景や温泉の感想を含めて旅行記風に纏めてみました。
「日本100名城」とは交易財団法人日本城郭協会が 写真1:日本100名城へ行こう
写真1:日本100名城へ行こう
(1) 優れた文化財・史跡であること (2) 著名な歴史の
舞台であること (3) 時代・地域の代表であること を
基準に平成18年に選定されました。各都道府県に一か
所以上あります。尚、その後選定された「続日本100名
城」もあります。立ち寄った温泉については多分に私の
好みで選びました。一部の温泉は城巡り以外の旅行の時
もあります。
 日本100名城は各都道府県に散らばっており、地方ごとのバスツアーもあるようで
すがそれではただの城から城への移動で折角の旅行もスタンプ集めに終わります。
また個人で公共交通機関の利用と一般宿泊施設の利用では私の年金の収入ではとても
廻り切れません。そこで定年退職と同時期に購入したコンパクトなキャンピングカー
で車中泊をしながら巡ることにしました。キャンピングカーの購入動機は城巡りを思
いつく前で、ただテントキャンプ後のテント干しなどのかたづけの面倒からの逃げで
した。
写真2:私のキャンピングカー
写真2:私のキャンピングカー
写真3:キャンピングカー内部(1)
写真3:キャンピングカー内部(1)
写真4:キャンピングカー内部(2)
写真4:キャンピングカー内部(2)
 
〈日本100名城旅の及び車旅の自己原則〉
 ・車中泊(道の駅かキャンプ場にて)
 ・近場の温泉に入浴すること
 ・都市高速以外の有料道路は最小限にすること(暇はあっても金がない)
 ・外食は極力避けること
極力、地方毎の100名城を纏めて訪問ですが一度の車旅では巡りきれないところもあり、
同一ルートを何回も通ることになりました。纏めについて下記地方毎に記載しました。
複数年に渡ることもあります。
 第一部:北海道、東北編
 第二部:関東甲信越、東海編
 第三部:北陸編
 第四部:中国、近畿編
 第五部:四国編
 第六部:九州、沖縄編です。
 
              第一部 北海道、東北編
 キャンピングカーの旅目的の一つに北海道の雄大な所の走破があり、毎年6、7月
に予定していました。2016年、2017年、2018年と3年連続で実行、そのルート上にあ
る100名城を巡りました。宿泊は温泉施設併設の道の駅に、温泉施設が無い場合は近く
の日帰り温泉で入浴後に道の駅に戻り車中泊です。100名城訪問日は下表のとおりで
すが2016年の北海道は100名城訪問計画以前で100名城に絡んだ旅行は2017年、2018年
です。

巡りきれなかった残り3城は2019年の北海道旅行の時を予定していましたが2019年夏
は私の体調の為、2020年は新型コロナウィルス感染の為、断念しました。2021年新型
コロナウィルス感染が落ち着いていた時期に東北一周しました。寄ったところを全て
紹介すると紙面がとても多くなりますので目ぼしい所を私の記憶にから印象に残って
いるのみ記載しました。
 日本100名城の番号は北から振られています。写真5、6はスタンプ帳押印状況です。
No.1は根室半島チャシ跡群です。(写真7)根室岬へ向かう国道沿いにあり、観光施
設は全くない所で、注意深く走行しないと通り過ぎます。見た目はただの草原(くさ
っぱら)です。周りのくぼ地が空堀と説明が無ければ判りません。
写真5:スタンプ押印状況(1)
写真5:スタンプ押印状況(1)
写真6:スタンプ押印状況(2)
写真6:スタンプ押印状況(2)
写真7:根室半島チャシ跡群
写真7:根室半島チャシ跡群
 函館市にある五稜郭(写真8)は有名ですので行かれた方も多いかと思います。
有料ですが五稜郭タワーの展望室から眺めれば洋式星形城郭の全貌が見られます。
松前城(写真9)江戸時代末期に築城された日本式の最後の城です。天守は昭和24年
6月5日に類焼により焼失し、現在はコンクリートで再建されています。弘前城
(写真10)は北海道東北地方の唯一の現存天守です。内堀に面した石垣上にありまし
たが、今は石垣修復の為天守をコロにより100m程移動中でした。中は見学ができまし
た。例年5月のゴールデンウイークが桜の季節で有名ですが私の旅行期間ではないの
で見たことは有りません。
写真8:五稜郭
写真8:五稜郭
写真9:松前城
写真9:松前城
写真9:松前城
写真9:松前城
 根城(写真11)は八戸市にある戦国末期までの南部氏の城で本丸主殿や鍛冶工房な
どが復元されています。盛岡城(写真12)の主要建造物は残っていませんが花崗岩の
石垣は見事です。多賀城(写真13)は平安時代以前の国府で大和朝廷の力がここまで
及んでいたことが実感できる所でした。中央の階段状の道は南へ延びる大路です。ネ
ットによると南大門を令和6年の公開に向けて再建中だそうです。
写真11:根 城
写真11:根 城
写真12:盛岡城
写真12:盛岡城
写真13:多賀城
写真13:多賀城
 仙台城は伊達政宗が築城した城で別名青葉城です。本丸の石垣は見応えがあります。
残念なことに写真を撮り忘れました。久保田城は関ケ原の戦い以降水戸から秋田へ転
封された佐竹義宣が徳川家へ遠慮しての築城で高い石垣はありません。現存建屋は御
物頭御番所(写真14)のみです。本丸正門が木造で復元されています。山形城(写真15)
は二ノ丸東大手門などが復元されています。よく映画のロケ地になるようです。
 二本松城(写真16)は山上に中世山城、山麓に近世城郭の二つの顔を持っている城
です。戊辰戦争の戦地の一つです。
写真14:久保田城_御物頭御番所
写真14:久保田城_御物頭御番所
写真15:山形城
写真15:山形城
写真16:二本松城
写真16:二本松城
 
 会津若松城(写真17)は 写真17:会津若松城
写真17:会津若松城
写真18:白河小峰城
写真18:白河小峰城
外観復元コンクリート造り
ですが近年化粧し直したば
かりです。スタンプは城見 
学出口の売店にあるとのこ
とから入場料を覚悟しまし
たが案内のお嬢さんが「売
店は外から入れますよ」と
の優しい言葉に感激しました。(城内は以前見学済みです。)戊辰戦争の籠城戦と白
虎隊は有名ですので行かれた方も多いと思います。白河小峰城(写真18)はJR白河駅
の北隣にあります。平成3年に復元された三重櫓は東日本大震災で被災したそうです
が訪問時は復旧されていました。幕府老中松平定信が藩主であった事は有名です。
 
 以上で北海道・東北の100名城の訪問記ですが道中の観光名所、温泉にも立ち寄って
いますのでポピュラーでないところを紹介します。
写真19:オロロンラインオトンルイ風力発電所
写真19:オロロンラインオトンルイ風力発電所
写真20:サクラの滝
写真20:サクラの滝
写真21:開陽台
写真21:開陽台
 最初の北海道車旅のときの感激写真道から、(写真19)北日本海側オロロンライン
オトンルイ風力発電所です。この先のサロベツ原野に向けてさすが北海道と感じる広
さです。海を眺めれば遠くに利尻岳が見えました。写真の人物の見苦しい所はご容赦
下さい。(写真20)一般の北海道旅行でまず行かない所で清里町にある「サクラの滝」
サクラマスの滝登り(遡上)が見られます。失敗しても失敗しても子孫繁栄のため滝
を越えなければならない、その生きざま感動です。(写真21)北海道の雄大な景色が
見られる所(開陽台)、根釧台地の格子状防風林が見られます。
 北海道の道は、いたるところで直線道路があり、渋滞 写真22:天に続く道
写真22:天に続く道
もなく気持ちよく運転できます。
 (写真22)は「天に続く道」28.1kmの直線です。訪問 
時は、曇り空で残念でした。
 
 東北地方の100名城巡りは北海道へ渡るフェリーの関係
で仙台までと青森までの通り道で中央部から太平洋側の
100名城の訪問は都合よく行けましたが日本海側は、結局
残り3城のみの車旅となり、城巡りより観光と温泉が主となってしまいました。車旅
でよい所は、辺鄙な所でも寄る事ができる。まして一人旅ですので私の気分次第で寄
り道できます。2021年の東北一周は新潟から北上です。Google Mapで名所マークは寄
り道探しに便利です。(写真23)「笹川流れ」は新潟県村上市にある海岸景勝地で日
本100景に選ばれています。(写真24)はユネスコ世界遺産に登録「白神山地」12湖
の内の「青池」です。底まで透き通り底の枯れ枝が良く見えます。(写真25)は津軽
半島竜飛崎にある珍しい道で国道339号線の終端部は階段です(階段国道)車旅の人
には有名なところです。
写真23:笹川流れ
写真23:笹川流れ
写真24:青 池
写真24:青 池
写真25:階段国道
写真25:階段国道
 (写真26)は下北半島北端「大間」です。ここは本州から北海道へ渡るフェリーの
最短ルートです。また「大間まぐろ」が有名ですが私のけちけち金なし旅には無縁で
す。(写真27)は下北半島の北限の日本猿が道端にいました。(写真28)は下北半島
西側にある浸食海岸「仏が浦」です。当初の予定では観光船で写真下の堤防へ行く予
定でしたが、費用、車中泊予定地への時間の関係から断念しました。道路沿いの展望
台からの眺めです。
写真26:大 間
写真26:大 間
写真27:北限のサル
写真27:北限のサル
写真28:仏が浦
写真28:仏が浦
(写真29)は下北半島東端「尻屋崎」寒立馬 Cameraを向けていたら睨まれました。
(写真30)は青森市内にある「三内丸山遺跡」です。竪穴式住居の復元がありますが
私は他の縄文式復元住居と変わらないように見えました。(写真31)角館「武家屋敷」
の石黒家で現在も住まわれています。角館は江戸時代佐竹北家の所領で現在の秋田県
知事の佐竹敬久氏は21代当主だそうです。
写真29:寒立馬
写真29:寒立馬
写真30:三内丸山遺跡
写真30:三内丸山遺跡
写真31:角館の武家屋敷
写真31:角館の武家屋敷
 
 北海道、東北の車旅ではほぼ全日、温泉に入りましたがその中で私が好感を持てた
温泉を紹介します。
 (写真32)は「相泊温泉」です。知床半島太平洋側羅臼の先にあります。私が入浴
した時の写真ですが、その後周りに囲いが出来たようです。道のすぐ下で脱衣所もあ
りませんでした。しかし知床半島の南側先端に近く、道の通行量も殆どありませんの
で構わず裸に・・・当然無料です。底からお湯が沸き出て、山からの湧き水で薄めて
いました。一人入浴でした。(写真33)「臼別温泉」渡島半島日本海側にある「せた
な町」が管理している温泉です。(清掃料100円)無人です。男女別内湯、露天湯があ
ります。加水、加温、循環が一切されていない天然温泉です。舗装されていない山道
を通ります。帰りにヒグマに遭遇しました。(写真34)「黄金崎不老不死温泉」青森
県日本海側五能線沿いにある温泉です。一般の温泉旅館の為、入浴料がかかります。
写真のように海に面して海抜1.2mの露天風呂です。男女別です。
写真32:相泊温泉
写真32:相泊温泉
写真33:臼別温泉
写真33:臼別温泉
写真34:黄金崎不老不死温泉
写真34:黄金崎不老不死温泉
 
 (写真35)は下北半島 写真35:花染の湯
写真35:花染の湯
写真36:川原毛大湯滝
写真36:川原毛大湯滝
「恐山菩提寺」境内にある
「花染の湯」です。境内へ
の入場料がかかりますが温
泉は無料です。境内に4か
所写真と同じ様な温泉建屋
がありますが「花染の湯」
のみ混浴です。残念ながら
一人入浴でした。一番奥にあります。(写真36)は「川原毛大湯滝」秋田県湯沢市の
山奥にあるお湯の滝です。この滝に浸かる為わざわざ海パン持参しました。7月中旬
でしたが丁度よい湯加減でした。県道から山道(舗装)を4.5km走り駐車場に車を止
めて谷底へ50m程度降ります。帰りの登りで汗びっしょりでした。夏休みの土日は山
道4.5km全線渋滞するそうです。この日は10人程度でした。
 
 車旅中は温泉施設併合の道の駅や日帰り温泉が近くにあることで宿泊場所を決めま
す。北海道、東北地方へ何度も行くこととなると関東地方を抜け出すまでに高速道路
を使いませんので途中一泊することになり、複数回利用の道の駅が決まってきます。
栃木県「道の駅湯西川温泉」地元鎌倉から9時ごろ出発すると今市で夕食材、朝食材
を購入して湯西川に向かうと18時ごろには到着です。すでに4回は利用しています。
 群馬県「道の駅白沢」(沼田市)。ここの良い所は駐車場脇に流しの付いた東屋が
ある事です。車中泊で車内調理(レトルト湯煎程度)器具、食器の洗浄が可能です。
取り壊されない事を祈ります。3回利用しています。その他にも書き切れないところ
がまだまだありますが紙面の関係から省略させて頂き第一部 北海道、東北編は終了
させて頂きます。