話  題  『 健  康 』
 
          話  題  一  覧
2006.10.26 三橋  チョッピリ健康にいい話(その9)
2006.10. 8 三橋  チョッピリ健康にいい話(その8)
2006. 9.10 三橋  チョッピリ健康にいい話(その7)
2006. 8.26 三橋  チョッピリ健康にいい話(その6)
2006. 7.25 三橋  チョッピリ健康にいい話(その5)
2006. 7. 2 三橋  チョッピリ健康にいい話(その4)
2006. 6.13 三橋  チョッピリ健康にいい話(その3)
2006. 5. 4 三橋  チョッピリ健康にいい話(その2)
2006. 4. 9 三橋  チョッピリ健康にいい話(その1)
2006. 2.15 小田  廣瀬さん、満100歳誕生日おめでとう「元気で長生きする条件」
 
          話  題  『 健  康 』
 
2006.10.26 三橋  チョッピリ健康にいい話(その9)
 
      加齢で目がかすんできたら要注意!
 
 毎年10月10日は、「目の愛護デー」です。ちょっと、タイミングがずれましたが、
日常、視覚障害者の外出援助のボランティア活動の中で、視覚障害者の視力を失った
失望感や日常生活の不自由さなどを直にご本人から聞く機会の多い者として、目の大
切さを自覚し、皆さんに大いにPRしています。
 年を重ねると衰えを強く意識する一つに目があります。老眼はその最たる例です。
そして、失明につながる「加齢黄斑変性」、「緑内障」、比較的簡単な手術で機能回
復が可能とされる「白内障」など、さまざまな目の病気のリスクが高まる時期でもあ
ります。新聞を読んでいるときやパソコンを操作中に、目のかすみを感じたら“疲れ
目かな?”と簡単に自分で解釈しないで専門医の診断をおすすめしま。
 
         「加齢黄斑変性」って?
 
 最近、患者が急増し、失明につながる病気として「加齢黄斑変性」の話をよく聞き
ます。これは、主に50歳代から発症し、視力の低下や物がゆがんで見えたり、視界の
中心がぼやけて見えるといった症状が出ると言われています。黄斑は、色や形を識別
する視細胞が集まった場所で、視覚の中心的な役割を担っています。そして、加齢で
視細胞が萎縮したり、血管が視細胞に入りこんで出血したりして起こるそうです。
 文献を調べると、わが国では1970年代まではほとんど見られなかったようですが、
現在は増加の一途をたどっていると言われます。しかし、食生活の変化や喫煙などが
関係していると考えられているようですが、原因ははっきりしていないそうです。
 
         「緑内障」って?
 
 中高年の失明の原因として「糖尿病」に続き、二番目に多いのが「緑内障」です。
「緑内障」は、目の中の圧力が上がり、視神経の働きが妨げられるのが原因と言われ
ています。この「緑内障」は日本人の中高年の17人に一人がかかっているというデー
タもあり、さらに眼圧が正常でも「緑内障」になるケースがあるとのことです。
 
         見え方によって自己診断を!
 
 痛みや充血といったはっきりした自覚症状がない目の病気は、なかなか気がつかな
いものです。しかし、普段の生活の中で、自分の見え方の変化で兆候が分かることも
あります。最新医学大辞典、インターネットでの病状解説によるとこんな見え方がす
るときがないか確認しましょう。
 
黄斑変性・・・視界の中央がぼやけて見えにくい。
白 内 障・・・ひとみが白く濁り、わずかな光でもまぶしく、明るい所では物が見え
       にくい。さらに、物が二重三重に見える。また、濁りの進行にしたが
       い、曇りガラス越しに物を見ている感じとなる。
緑 内 障・・・やや鼻側の視野が欠けて見える。
網膜剥離・・・視野に塵のようなものが多く見られる(飛蚊症)。目をつぶっている
       のに視野に光が走る(光視症)。全体が薄暗く、物がひどくゆがんで
       見える。
 
         見え方の変化に気づくためには・・
 
 一番手っ取り早いのは、@毎日、新聞を読むと見え方の変化に気づく機会が増えま
す。 Aときどき、片目だけで見てみるとそれぞれの目の異常に気づく機会がありま
す。
      目を大切にして、老後を元気に、楽しく過ごしましょう!      
                               ( 三 橋 記 )
 
2006.10. 8 三橋  チョッピリ健康にいい話(その8)
 
       筋トレで老後を元気に過ごしましょう!
 
 食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋!特に、この時期、すがすがしい気候の下での
各種スポーツ、ウオーキング、ハイキングなどをお楽しみの皆様も多いと思います。
 体を強く若々しくするために、いま中高年者の間では筋力トレーニングが関心を集
めているそうです。日ごろから鍛えて強い筋肉を「貯金」しておけば、高齢になって 
も足の運びが軽やかになり、転倒して寝たきりになるのを防ぐことができるからです。
 ある大学のスポーツ科教室では、こんな歌を歌いながら中高年の人々が屈伸運動を
しているとか。「♪みんなで伸ばそう健康寿命、使えば無くなるお金の貯金、使って
ためよう筋肉貯金、老後に備えて貯金と貯筋・・・♪」。ちょっと滑稽ですが、真剣
な顔をして取り組んでいる中高年者の姿が想像できます。
 
        「貯筋」は、これからでも間に合います
 
 “「貯金」も「貯筋」も、もう使い果たしたよ!・・”。どなたですか?そんな弱
気をおっしゃる方は?「貯金」は別として、「貯筋」は、これからでも間に合います。
中高年者は、足の筋力が衰えると、すり足になります。この結果、僅かな段差でも
躓いて転倒すれば骨折をしかねません。最悪、そのまま、寝たきりになる恐れがあり
ます。こんな生活はごめんですね。
 歩くのに必要な太ももの「貯筋」に有効なのが、椅子に座ったり、立ち上がったり
を繰り返す運動です。中高年者は20秒間に10回程度を繰り返すのがコツだそうです。
しかし、せっかくの筋トレも事故があっては元も子もありません。無理は禁物です。
頑張り過ぎはやめましょう。
 
        要注意!腰痛は国民病になっています
 
 去る9月5日、恒例の第7回トキメックOB「湘南ゴルフ会」が開催されました。数人
集まっての会話は、白内障、腰痛、前立腺関連の疾病に関するものでした。
特にゴルフの敵、腰痛に悩む人は年代、性別を問わずたくさんおられます。腰痛は人
間が二本足で立つようになってからの宿命と言われています。
 ご存知のように人間の体は、重い頭を支えるように背骨がしなやかなS字形にカー
ブしています。このために、筋肉の衰えや姿勢の悪さが原因で腰に負担がかかります。
いつも反省しているのですが、パソコンの前で、長時間、会報やHPの原稿を執筆す
る場合、同じ姿勢で長時間続けることはよくありません。こんなとき、前述の「椅子
から立ち上がったり、座ったりを繰り返す」の運動が気楽にできます。
 不用意な腰痛を防止するには、@起き上がるときは手で上体を支える、A低い場所
にある物をとるときは腰を落とす、B遠い場所にある物を取るときはヒザをついてで
も近づく、Cくしゃみをするときは台に手をつく、D同じ姿勢を長時間続けるときは
腰痛ベルトを着用する、Eゴルフをされる方は、プレーの前後や合間に、普段の
スイングとは逆方向のスイングをする・・・などですが、いずれにせよ、日ごろから
の適度な運動が大切です。「筋トレ」で、老後を元気に、楽しく過ごしましょう。
                                 (三橋記)
 
2006. 9.10 三橋  チョッピリ健康にいい話(その7)
 
    夏の暑さに疲れた身体をケアしましょう!
 
 まだまだ残暑が続いています。身体のだるさ、食欲不振、睡眠不足など、夏特有の
「夏バテ」を引きずっていませんか?
 夏バテは、前号でも説明しましたが、体内のビタミン類やミネラル類が汗と一緒に
体外へ流れ出てしまうことが原因の一つです。
 
      “クエン酸の摂取が有効です!”
 
 特に、食欲不振や睡眠不足などは必要な栄養素を十分に摂れず、身体はますます
疲労、悪循環を起こします。こんなときこそ、疲労回復に有効なクエン酸を摂取し
ましょう。
 クエン酸には代謝サイクルを正常化し、疲労物質である乳酸が体内にたまらない
ようにする働きがあります。昔から、クエン酸が含まれていることで知られる梅、酢、
柑橘類などを上手に摂取して、食欲を増進し、疲れた身体をいたわってあげましょう。
 
 この時期の健康対策のポイントをご紹介しましょう。
 
1.食事対策・・・夏バテ解消には、バランスのよい食事と規則正しい生活が一番。
       新鮮な野菜や果物、梅干、酢の物料理など。
2.ストレス解消・・・人間はいつもストレスと向き合って生活しています。
       このストレスは万病に大敵。ストレスを感じても、長引かせないこと。
       逆に、楽しいときや心地よいときは思い切りリラックスしてストレス
       を解消。
3.適度な運動・・・朝夕の涼しい時間に散歩や部屋でのストレッチなど軽い運動を
       しましょう。会員の皆様の近況報告を拝見しますと、ウオーキングを
       される方が多く見受けられます。本当によいことですね。
4.寝不足対策・・・入浴や呼吸法など良質な睡眠を心がける。
 
これで、明日も元気間違いなし!結論がいつも同じで、すみません!
 
      「ふくらはぎ」は“第二の心臓”です!
 
 ウオーキングで思い出しましたが「ふくらはぎ」の話です。専門家の間では「ふく
らはぎ」のことを“第二の心臓”と呼ばれているようです。ご存知のように足腰に滞
りやすい血液を心臓へ送り返す重要な働きをします。「ふくらはぎ」の筋肉がよく動
くと全身の血行がよくなり健康によいということです。
 心臓からスタートした血液は全身に行き渡り、静脈を通って戻ります。しかし、足
の静脈の血液を重力に逆らって心臓まで送れるのは、「ふくらはぎ」や足の筋肉が
ポンプのように収縮し、血管を圧迫する作用が不可欠です。これが“第二の心臓”と
言われる理由です。大切な「ふくらはぎ」や足の筋肉を衰えさせないためウオーキン
グで鍛えましょう。歩くときは、ひざの後ろを伸ばす感覚で踏み出し、かかとから
着地するとよいと言われます。運動後は、入浴時に軽くもんでマッサージすることも
お忘れなく!
                                 (三橋記)
 
2006. 8.26 三橋  チョッピリ健康にいい話(その6)
     夏バテ解消には食眠浴にひと工夫を!
 
      「私の健康法」について、ぜひご投稿下さい
 
 会員の皆様、連日、暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
夏といえば夏バテが心配ですね。食欲不振、だるさ、集中力の低下、体温調整機能の
低下といった典型的な夏バテの大きな原因は、体の中の水分不足にあると言われます。
体内の水分が減ると血液の循環が悪くなります。そして、酸素や栄養が全身に届き
にくくなり、乳酸などの疲労物質の回収が滞って全身に疲れが残ります。
 夏バテ解消には、食眠浴と言って、食事、入浴、睡眠の工夫が必要であるとよく
言われます。
 
 <食事>ビタミンB1が多いウナギ、豚肉などの摂取が有効です!
 
 夏バテ解消には、こまめな水分補給(少しずつ)とビタミンB群の摂取が大切です。
特にビタミンB1が多い食材はウナギ、豚肉、玄米などが知られています。夏バテの
ウナギはよく知られていますが、日ごろからビタミンB1を効果的に摂取するには
豚肉が最高だそうです。
 インターネットで豚肉に関するホームクッキングをのぞいてみましたら、「豚肉と
野菜の甘酢炒め」、「豚肉の南蛮漬け」、「野菜たっぷりお手軽プルコギ」、「豚肉
の五香粉炒め」、「スペアリブと大根のキムチ煮」、「ひき肉ともやしのピリ辛炒め」
等々、夏バテ防止に効果のありそうな、おいしそうなメニューがいっぱいでした。
 また最近は、大豆を特殊加工して作る「大豆ペプチド」などの栄養補助食品が筋肉の
消耗や脳の疲労を軽減する効果があると報告されています。
 
 <入浴>ぬるま湯につかり、リラックスしましょう!
 
 乳酸など疲労物質を減らすには先ず血行の改善が必要です。その方法は、体温に近
い38度程度のぬるま湯に5〜20分くらい、リラックスしてつかることだそうです。
 
 <睡眠>睡眠前に部屋の温度を調整し、熟睡に備えましょう!
 
 人間は睡眠前に急激に体温を下げることで深い眠りに入ると言われています。暑苦
しい夜は、冷房を26度以上に設定し、二時間程度かけて部屋の温度を調整することに
より睡眠できるそうです。そして、私が実施しているローズマリーなど自然の花や草
の持つ芳香物質を嗅ぐこと、あるいは芳香剤を使い、リラックスできる雰囲気をつく
り、熟睡を心がける方法もあります。
 一方、加齢が進むと、不眠に悩む人が多いそうですが、一説では、日中の光の浴び
方に一因があると言われています。一日の大半を室内で過ごしている人、外出の機会
が減った人は、朝の散歩の他、日光の入る窓際で過ごすと効果的と言われています。
 
 食事と入浴と睡眠を工夫し、毎日の食事では、栄養バランスを考えて全身の血行を
改善することが心身の疲労を解消する近道です。
 皆様は、どのような方法を取り入れて夏バテ解消をされておられるのでしょうか?
 「私の夏バテ解消法」・「私の健康法」を、ぜひご投稿下さい。
 
 夏バテを解消して、お元気で9月30日の総会・懇親会でお会いしましょう!
                                 (三橋記)
 
2006. 7.25 三橋  チョッピリ健康にいい話(その5)
       夏野菜は夏バテを防ぐ元気の源です
 
 今の時期、八百屋、スーパー野菜売り場は旬の色鮮やかな夏野菜が店頭をにぎわせ
ています。インターネットで探索したら、アスパラガス、かぼちゃ、トマト、茄子、
冬瓜、胡瓜、ゴーヤ、とうもろこし、みょうが、にんにく、枝豆、ししとう、オクラ、
インゲン、大葉、ピーマン、モロヘイヤ・・・・でした。
 これらの夏野菜は抗酸化力や消化促進作用といった健康に良い成分がたくさん含ま
れています。人間の体は紫外線に当たると体内の活性酸素の活動が盛んになり、シミ
やソバカスの原因になります。この活性酸素が老化に大きく関与することが指摘され
ています。
 夏野菜を代表するもののひとつにアスパラガスがありますが、これには「グルタチ
オン」と呼ばれる抗酸化成分が豊富に含まれています。そして、優れた抗酸化力と
赤い色素成分「リコピン」を含むのがトマトです。この他にも、コレステロールを減
らし、消化促進効果があるといわれるオクラ、ほてった体を冷やす効果と体の老化を
防ぐといわれる茄子、利尿作用や体を冷やし、肌によいといわれる胡瓜、老化を防止
し、アルコールの分解を助けて肝臓の機能を保つ効果があるといわれる枝豆などが
代表的なものです。
 このように、体に優しい成分が豊富な夏野菜ですが、体によいからといって同じも
のばかり食べるのは良くないようです。やはり、毎日たくさんの種類の夏野菜を食べ
ることが大切です。
 
 昔から日本には粗食長寿説が広く行き渡っていました。これには江戸時代の貝原益
軒の「養生訓」が大きな影響を与えているようです。しかし、戦後、日本が長寿国に
なったのは、伝統的な食習慣が適度に欧米化され、さらに新しい食材、新鮮な食材が
市場に出回り、減塩に努力し、栄養バランスが取れてきたことに起因するところ大と
思います。
 ご家族や友人と、「アスパラといかの酢味噌」、「蒸し鶏ときゅうりのあっさり仕
立て」、「焼き茄子の生姜和え」、「オクラとたこの酢味噌ドレッシング・サラダ」、
「胡瓜とみょうがのレモン醤油和え」、「枝豆」など、簡単にできる男の料理で一杯
いかがでしょうか。暑さで奪われやすいビタミンCも豊富な夏野菜の恵みをタップリ
とって、暑い夏を元気に乗り切りましょう。
                                 (三橋記)
 
2006. 7. 2 三橋  チョッピリ健康にいい話(その4)
       緑茶は老化を防ぎ、脳を元気にします
 
 新茶が出回り、お茶の美味しい季節がやってきました。お茶の旨みを演出するのは、
ご存知「テアニン」と呼ばれる成分です。最近の研究では脳をリラックスした状態に
する力が潜んでいることが判明したそうです。
 「テアニン」は蛋白質を構成しているアミノ酸の一種で、湯を注ぐ前の茶葉には
1〜2%のアミノ酸が含まれていますが、その内の半分を占めているとのことです。
人間の脳はリラックスした状態で本来の力を最大限発揮できます。集中力を必要とす
る場合にお茶は最適です。
 グリーン上でのいやな距離を残したパーパット!、アドレス前に先ず、お茶を口に
してからでも遅くありません。きっと入ります!
 お茶のもう一つの成分、これも、ご存知「カテキン」にも脳を元気にするパワーが
含まれていると言われています。発がんの原因になると言われている活性酸素の活動
を抑え込み、細菌やウイルスをやっつける強い抗酸化力も知られているところです。
 この「テアニン」や「カテキン」を上手に摂取できるお茶の入れ方にはコツがあり
ます。テレビのお茶の間シリーズでも、よく紹介されていますのでご存知の方も多い
でしょうが、「テアニン」は約60度、「カテキン」は約80度の湯で溶け出しやすいこ
とが分かっています。そのため、お茶を入れるときには、カルキ臭を抜くため水をいっ
たん沸騰させてから、冷まして使うのがコツと言われています。
 逆に、高温で入れると「カフェイン」が多くなり覚醒作用が高まると言われていま
すし、また綺麗な色になりません。
 フランス人は肉や乳製品などを多く食べている割に心筋梗塞などの心臓病を患う人
が少ないと言われています。それは心筋梗塞の予防に効く「ポリフェノール」を含む
赤ワインを日常愛飲するからだとの説もあります。
 一方、日本人が喫煙率の高さの割に心筋梗塞が他の先進国に比べて少ない理由は、
緑茶の摂取量が多いことだそうです。あるデータによると人口一人当たりの緑茶消費
量は年間約650グラムで世界最多とのことです。これは当然のことでしょう。
 これらが理解されてのことでしょうか、アメリカをはじめ、世界で緑茶が見直され、
静かなブームとなっています。
 お茶に含まれる「カテキン」は上記以外に細胞の老化を防ぎます。他にもビタミンC
や血糖降下作用を持つ多糖体も含まれています。美味しいお茶を飲みながらOB会ホー
ムページをお楽しみ下さい。
 
2006. 6.13 三橋  チョッピリ健康にいい話(その3)
        大豆は畑の肉と言われています
 
 なぜ大豆はそら豆やインゲン豆に比べて小さいのに大豆と呼ばれているのでしょう
か。一説によると大豆は他の豆より沢山の大きな機能や効用を持っているからだとい
われています。
 栄養面からみると蛋白質やカリウム、カルシュウム、ビタミンB1,E、そして食物
繊維などが多く含まれていることはよくしられているところです。
 また、炭水化物は少ないものの、その主成分はオリゴ糖で体脂肪になりにくく、ま
た腸内のビフィズス菌などの善玉菌の餌になって、これを増やし、整腸効果や免疫力
を高めるといわれます。
 大豆蛋白質は無駄なく血や肉になりやすく、畑の肉とも呼ばれていることは皆さん
もご承知のことでしょう。
さらに、大豆蛋白質は血中総コレステロール値を低下させる働きがあります。そして
血管に弾力性を与えて丈夫にし、脳卒中も防ぐ効果も発揮します。
 大豆脂肪にはオレイン酸、リノール酸、アルファーリノレン酸が多く含まれ、これ
らはともに血中総コレステロール値を下げてくれます。まさに、大豆は栄養価が高く、
生活習慣病予防にもなる素晴らしい食品です。食材として大いに取り入れましょう。
 大豆食品には豆腐、納豆、味噌が代表的ですが、昔から仏教の僧侶に長寿の人が多
いのは豆腐などを多く食べているのが一因とも言われています。われわれ日本人の長
寿の要因の一つには、これらの食材を取り入れていることもあるようです。特に豆腐
は、大豆を消化吸収のよいように加工してあり、高齢者用の健康食の代表です。
 これからは冷奴の美味しい季節!今夜も豆腐で一杯いかがでしょうか。
 
2006. 5. 4 三橋  チョッピリ健康にいい話(その2)
      ほうれん草は野菜の王様です
 
 ほうれん草は栄養価の高い典型的な緑黄色野菜です。なかでもカロテンやビタミン
C,Eが多く含まれているため、癌や動脈硬化、老化などを促す活性酸素を消化する 
働きが期待できるそうです。 
 他にも、疲れを防ぐビタミンB1、B2、またナトリウムを排出して高血圧を防ぐ 
カリウム、骨を丈夫にするカルシウム、貧血を防ぐ鉄などが豊富です。 
さらに最近注目されているのが、抗酸化物質カロテノイドの一種でルテイン、ゼアキ 
サンチンが多く含まれていることです。これは目の老化を防ぎ、視力の低下を抑える
効果があるとされています。 
 ほうれん草は一年を通じて手に入りますが、旬は冬から春にかけてで、これには夏 
の物に比べてカロテンが1.6倍以上、ビタミンCは3倍以上も含まれ、柔らかく味も
優れています。
 ところで、ほうれん草というと鉄が頭に浮かびます。これは吸収率の悪い非ヘル鉄 
と呼ばれるものですが、動物性たんぱく質やビタミンCと一緒にとると吸収率が高ま
ります。例えば、茹でたほうれん草にオイルツナ(缶詰)を加え、マヨネーズとレモ
ン汁などで調味すると味もよくなります。酒の肴にもいけますよ。 
                                (三橋記) 
 
2006. 4. 9 三橋  チョッピリ健康にいい話(その1)
 
      ゴマは老化や生活習慣病を予防してくれます      
 
 以前から胡麻(ゴマ)への関心が高まっています。特に健康の観点から話題になっ
ているのがセサミンという成分です。これが老化や生活習慣病の予防に役立つことが
科学的に明らかになってきました。
 ゴマは体の老化を防ぐ抗酸化作用をはじめとして、コレステロールを下げたり、肌
を美しく保つ効果が古くから知られています。一粒の成分は五割強が油脂、残りは糖
質やたんぱく質が多く、豊富な栄養分を含んでいますので、ふりかけるなどして気軽
に食べられるところが体によいといわれる理由です。
 毎日、大さじ一杯(約10グラム)食べ続けることが大切です。そのまま食べるより
も、炒って擂ると消化しやすく、一段と吸収がよくなります。ゴマグリナンと呼ぶ成
分に効能を発揮するナゾがあるそうです。そのゴマグリナンのなかでも半分を占める
のがセサミンです。体内で発生する有害な活性酸素で体が痛むのを防ぐ作用や、健康
を保つ効果が次々に明らかになりつつあります。サプリメントでも手軽にとることが
できます。なんでも長続きさせることが大切です。
 セサミンといえば、私はお酒を飲む前にセサミンの錠剤3粒ほどのむと悪酔いしませ
んので以前から愛用しています。とはいっても、お酒の飲みすぎは健康上よくないで
すね。年令と体調を考えて、ほどほどに飲みましょう。
                                (三橋記) 
 
2006. 2.15 小田 廣瀬さん、満100歳誕生日おめでとう 「元気で長生きする条件」
 
 満100歳誕生日おめでとう!  廣瀬富三郎名誉会員   
        平成18年2月8日 お元気で100歳誕生日を迎える!     
  廣瀬大先輩の快挙に時を同じくして、「百寿者調査でわかった長生きする条件」
 という某大学医学部の興味深い調査結果が、新聞に掲載されておりました。記事の
 概要と私的コメントを付して紹介いたします。
  廣瀬さんのように、元気で長生きをと望まれる方、ご参考にしてください。
 
     "百寿者調査”でわかった長生きする条件
   某大学医学部の都内100歳以上の百寿者から211名に対する調査結果  
  わが国の百寿者の人数は、平成17年9月現在で25,554名(男3,779名、女21,775名)
 で、男性の割合は14.8 %です。女性の“強さ!”を改めて実感しました。
  30年前の昭和50年には、百寿者は僅か548名でした。少子化問題とは逆に百寿者の
 増加の勢いには驚かされます。以下“百寿者”の傾向です。
 
1.人に依存せず自分自身に肯定的!
  男子は体調の変化に気が付いたら早めに医者に行くというように、やや神経質で
 依存心が少ない傾向が伺えます。どちらかといえば“一匹狼”的タイプの人が多い
 ようです。
  女性は活動的で社交性があり依存心も少ない。若い頃から家族の世話をよくして
 きて、面倒見が良く世話女房的タイプであります。
  男女共通して言えることは、「自分自身の人生を肯定的にとらえて、幸福感が高
 い傾向にあります」と書かれていました。何となく納得!
 
2.アディポネクチン濃度は若者の2倍!
  アディポネクチンとは、脂肪細胞から分泌されるタンパク質のことで、抗糖尿病
 作用、抗動脈硬化作用、抗炎症作用があると言われています。「百寿者の血中アディ
 ポネクチン濃度は、20代の若年者の2倍も有った」とのことで、アディポネクチン
 濃度の高いことが、長寿の秘訣解明の大きな鍵の一つのようだ。ただし残念ながら、
 どうしたらこのタンパク質が多くなるのかは記事には書かれていません。
 
3.糖尿病とは無縁!
  百寿者のうち、糖尿病の人は僅か5%と大変少なかったそうです。糖尿病になる
 と心筋梗塞や腎不全でやられてしまうことが多い。40・50代から食事や運動に注意
 して、糖尿病にならないようにすることが長寿につながります。今からでは遅いの
 かなァー?遅くない先ず挑戦!
 
4.乳製品や果物を多くとる!      
  飲料や糖分を多くとる若年者と対照的に、百寿者は野菜・果物・乳製品・穀物を多く
 とる人が目立ちます。その中でも特に乳製品や果物を多くとっている人は100歳から
 の生存期間が長いそうです。廣瀬さんの食生活とピッタリ!
 
5.タバコの害に対する防御因子を持っているのか?
  百寿者の喫煙率は男性で30%、女性で10%。男性で30%喫煙者がいることから、
 長生きする喫煙者は喫煙の害に対する何らかの防御因子を持っているのではないか
 と思われるが、解明はされていません。やはり長生きするにはタバコは吸わない方
 が良い。喫煙される方は“朗報”と勘違いなさらないよう! 
  お酒の分析が無いのはチョット残念!
 
6.動脈硬化の罹患率は80代並!     
  動脈硬化の罹患率を頚動脈エコーで見ると、百寿者は60%だった。一般的に動脈
 硬化の罹患率は80代で60%、90代で80%とされています。百寿者の動脈硬化罹患率
 は80代と同じです。高脂血症、高血圧、糖尿病などにならないようにして、動脈硬
 化を起こさないようにすることが、長寿への道の一つのようです。 
 
7.認知症になりにくい遺伝子を持っている!      
  百寿者の男性の3分の1、女性の5分の1は認知症がなかった。他の研究でも、
 百寿者にはアルツハイマー型認知症になりにくい遺伝子を持つ人が多いことが分っ
 ているようです。羨ましいなァー!
 
8.血液型はB型が多い!     
  日本人の血液型は、A型が40%、O型が30%、B型が20%、AB型が10%といわ
 れていますが、百寿者ではA型が35%、O型が28%、B型が29%、AB型が8%で、
 B型が多いのが目立ちます。何故そうなのか理由はわかっていません。
  さて、皆さんは「何型」ですか!
 
9。結 び      
  「自分ではどうしようもないものもあるが、生活を変えることで満たせる条件も
 ある。これらを頭に入れて元気な百寿者を目指そうではないか。」と記事は結んで
 あります。
  廣瀬さんの「血液型」は判りませんが、お元気な廣瀬さんを頭に描いてみると、
 「なるほど!」と思い当たる項目が散見されます。
  最後に廣瀬大先輩ご夫婦の益々のご健勝を祈念いたします。    (小田記)