趣味の写真への思い 瀧川昇二
 
瀧川さん
瀧川さん
 写真に興味を覚えたのは、中学の終わりごろカメラ好
きな従兄弟から影響を受け、撮影手順を教わりながら切
ったシャッターの感触と、わくわくした記憶が原点だ。
 自分のカメラを持ったのは、ずっと後の入社した頃の
ことで、大枚をはたいて念願の一眼レフカメラを購入し
たのが始まりだ。所帯を持ち、子供が生まれた頃から撮
る頻度が多くなった。当時はモノクロ中心で、七五三の
記念撮影は高価なコダック社のカラーフィルムを使い、
現像・プリントは東洋現像所へ送って1ヶ月近くも待たされた頃が懐かしい。今は、
カラーフィルムにAF機能(バカチョン)付きカメラがあたりまえで、さらにデジタル
カメラの時代に移っているが、マニュアル操作と銀鉛(フィルム)写真の味は残して
おきたいものだ。 
 定年を迎えてから、趣味として続ける上で基本的な写真技術を理解する必要性を感
じて写真講座を受けたが、改めて写真の奥深さを思い知らされた。
 趣味である以上、芸術性はさておき、先ずは楽しく、自分の感性で常識にとらわれ
ず、自由な発想と意図で被写体を切り取って、見る人に新鮮な感動を伝えられたら本
望だ。言うのは易く、これが大変な難関で、永遠の夢である。もしかしたら、ちょっ
ぴりこの夢に近づくことができるかもしれないという淡い期待を抱いてシャッターを
切っている。 そんな目で作品を観ていただけたら大変嬉しい。