“勇気いる戸外写生!”  東京都新宿区  金子 健吉
 


 戸外で写生をする場合、
山や海や村落などでは、油
絵の具でキャンバスに描く
ことが多いが、街中で描く
ときは鉛筆やペンでスケッ
チし、水彩などで着色する
ことが普通である。人ごみ
の中でイーゼルを立て、筆
を動かすのは勇気がいる。
 今回の絵は、東京や横浜の人ごみの中で描いたものである。仲間が居たから出来た
ようなものである。油絵の具はあとから修正がきくので、鉛筆などで形を取るほうが
難しい。しかし、迫力は油彩画にはかなわない。スケッチしたものを画室で油絵に作
るのも、それはそれとして勉強になるが、直接描いたものにはそれなりに臨場感があ
るのではないだろうか。