『 切 り 絵 』       栃木県塩谷町   斎藤 忠悟
 
   故郷を題材に『切り絵:個展』開催を夢見て励んでます!

 キッカケは、数十年前に見た朝日新聞の日曜版に掲載
された、滝平二郎さんの『切り絵』の記事でした。
版画とは違う、ほのぼのとした『切り絵』に魅せられ、
早速始めてみましたが、独学でありなかなか上達もせず、
それでも町の展覧会に何度か出品したところ、町の広報
誌の表紙を一年間依頼される羽目となりました。
 月毎の題材に頭を悩ませ徹夜に近い状態で切り上げた
こともありましたが、「苦」ではなく楽しい思い出とな
っております。
 一体『切り絵』とは?そう思われる方も沢山おられると思いますので、簡単に説明
いたします。
 最初に「下絵」を描き、絵の下に「黒」の厚紙(ラシャ紙等)をテープで固定しま
す。「下絵」で重要なのは“残すところ”と“切り抜くところ”をシッカリと描くこ
とです。そして、「下絵」は必ずどこかが繋がっていなければなりません。ここが大
きな「ポイント」となります。これで80%位は完成です。
 そこで「下絵」に沿って、カッターで切り抜いていきます。『切り絵』の魅力は、
切り口の鋭さと曲線のまろやかさです。カッターの刃音に注意をしながら進めます。
紙を切るので余り「力」は必要ありません。切り終えましたら「下絵」を取ってくだ
さい。「下絵」と同じ物が「黒」の絵となって現れます。「下絵」がどこかで必ず繋
がっているのは切り終えた時にバラバラにならないためです。
白の紙に切り抜いた「黒」の絵を載せてください。『切り絵』の完成です!
 解かりにくい説明で申し訳ありません。興味のある方はご一報を!
 数多くの『切り絵』を創作しましたが、未だに上達しませんが、町の書店のブック・
カバーに採用していただいたり、開店祝や、新築祝いに依頼されたりと『切り絵』の
存在が認められつつあり大変嬉しい気持ちです。
 現在は、ボランティアとして体験型宿泊施設NPO法人「星ふる学校熊ノ木」(詳
細はインターネットで)で『切り絵』を教えていますが、時には20〜30名のこともあ
りますが、同じ題材を切っても、それぞれどこかが違って切り上がるのも『切り絵』
の特徴かも知れません。
 今後は、故郷を題材にした『切り絵』も創作し、何時かは『個展』をとの夢を、そ
してより多くの人達に『切り絵』の良さを知って頂ければと思います。