“ちぎり絵”を楽しむ!
                       林 陽子さん・杉浦 玉子さん  
(ご家族作品)
 
 * お二人と【ちぎり絵】について        事務局  小田 茂                 
 
 この度、杉浦 玉子さん(故 杉浦 守会員ご夫人)、林 陽子さん(林 邦昌会員ご夫
人)のお二人から、私共のホームページ作品展に「ちぎり絵」作品を、お寄せ頂きま
した。お二人とも東京計器OGでありまして、会員の皆様には在職中のお二人をご存
知の方も大勢おられることと思います。
 お二人に登場して頂くキッカケは、昨年、我が家の近くのJR根岸線・関内駅そば
の「教育文化センター」に於いて、お二人が通う「ちぎり絵教室」の「作品展示会」
が開催され、私が鑑賞する機会に恵まれました。
 お二人の作品は勿論のことですが、教室皆様の素晴しい作品に直面し、大いに感嘆
いたしましたところであります。
 私が東京計器に昭和31年入社した時の、“先輩お姉さんお二人が、お元気で素晴し
い趣味に挑戦している姿”を是非会員皆様にお伝えしたいという思いから、お二人に
作品投稿をお願いいたしましたが、はじめは固辞されておられましたが、“夜討ち朝
駆け”?(チョット、オーバーな表現!)の結果、無理なお願いをご了承頂きました。
 お二人に対し、本当にご協力感謝申し上げます。
 実物の作品を写真に撮っての掲載ですが、本当は【実物】を鑑賞して戴ければ、そ
の素晴しさが一段と解かるのにという思いもいたす次第です。近い将来、OB会総会
の会場等で、【実物】が拝見できる機会が訪れることを願っております。
 
 *【ちぎり絵】とは                 
 
「ちぎり絵」の世界も、華道・茶道・書道のように流派があるようです。したがって、
一般論的な形で表現しますと、一口で言えば「手漉き和紙を素材に指先でちぎり、剥
ぎ、色紙にのりで貼り、想い想いの作品を絵にするアート」と言われております。
 一例を挙げれば、切り口にできる「ケバケバ」がふんわり感をかもし出し、和紙を
雑にちぎれば勢いが表現でき、丁寧にちぎれば繊細さが出るし、薄い和紙を重ねてい
けば遠近感が表現できる等々。また、和紙の色の種類も無限大といっても過言ではな
いほどある中から、ここの個所は何色の和紙を使うかのきめ細かい判断等、大変奥行
きの深い知的な手工芸といえましょう。
 
 *お二人の【ちぎり絵】との出会い                 
 
 今から20年程前になりますが、お二人でたまたま「ちぎり絵の展示会」を鑑賞し、
その素晴しさに魅せられ、直ちにお二人で「ちぎり絵教室」を尋ね入学いたしました。
現在は月1回の教室、一つの作品を完成させるのに、小さい色紙で1週間、大きい物に
なりますと2ヶ月位掛かって仕上ています。隔年毎の教室の作品展示会へ向けての作
品作り、また、教室仲間とのおしゃべり・お食事等々楽しいことが沢山、今では趣味
として切り離せない日常生活の一部となっております。
 「指先を使い、細かい所に気を配る必要から“脳細胞を活性化させ呆け防止”にな
れば幸いと、これからも生き甲斐の一つとして楽しく継続していきますョ!」とおっ
しゃるお二人です。
 
 最後に、お二人にご無理申し上げてのご出品に対し、心から感謝申し上げます。
 「ちぎり絵」の講師資格お持ちのお二人が、これからもお身体ご自愛され、魅力あ
る「ちぎり絵」に益々お元気で挑戦されることを心から願っております。
 
  “会員の皆様、お二人の「ちぎり絵」作品、ごゆっくりご鑑賞下さい!”